英単語こぼれ話・manu・手

   ●ここでは手manuに関連した英単語を中心に見ていきましょう。
   
   
  ● manicureマニキュア pedicure足のマニキュア
ニキュアといえば、女性のおしゃれで「手や爪のお手入れ」のことですよね。
このことばの英語のつづりはmanicureです。これはmaniとcureの2つの要素でできています。maniは手のことで、cure手入れ、世話の意味です。合わせて「手の手入れ」のことを表します。とくに「手の指の手入れ」を指しています。これと似ている単語に「pedicure」がありますが、こちらは「pedi足」と「cure手入れ」の組み合わせになります。つまり足の手入れ世話ですね。ふつうは「足のマニキュア」のことをいいます。手足のマニキュアをしているときって、幸せなひと時だわ、なんておっしやる女性がいます。マ二キュアをしている時間は、女性にとって自分をドレスアップしているような感覚なのかもしれませんね。
     
   
    manufacture工場制手工業
 中学の社会の時間に「マニファクチュア」という言葉を習ったことがありますよね。
英語つづりは「manufacture」と書きます。manuのあとにfacture(作ること、製造)がついているので「手でつくる」のを意味しています。「工場制手工業」という言い方で習っていますよね。分業による共同生産方式をいいます。江戸時代の後期になると、地主や問屋商人が農家の人々を作業場や工場に集めて、お酒や醤油、味噌、絹織物などを分担して、主に手作業で効率よく大量に生産するようになります。それまでは、個人や少人数でのものづくりが一般的でした。

      factory工場
 英
語で工場は「factoryファクトリー」だというのはご存じだと思いますが、これはfact作るとory所で、ものを作るところが元の意味で、いわゆる「factory工場」という単語が生まれています。 

   manage支配する manager支配人
詞として「manageマニッジ・支配する」がありますが、これは、ああしてください、こうしてくださいというふうに、人に指図することからできた単語です。この単語の名詞としてホテルの「managerマネージャー」を思いつきますね。「ホテルなどの支配人」を指しますが、この単語も元は「man」の形を見ると分かるように「手」と関係があります。「er」は~する人ということですね。

  manual手引書 manuscript原稿
 電化製品、ゲーム機器、その他の色々な操作取扱い説明書きを「manualマニュアル・手引書」と呼びますが、説明書きは、人の手で書かれるわけですから「手引書」になることが自然と分かりますね。ちょくせつ手を使うイメージからは「manuscriptマニュスクリプト・原稿」があります。scriptは、書かれたもの、という意味です。全体として、手で書かれたものから「原稿」となるのが納得できるでしょう。

   manacle手錠 manure肥料・肥やし
 もうみなさんはmana・manuはお手の物ですね。あとはcleとureですが、これは縮小辞といって「ちいさいことやもの」を表すものとして単語の語尾に付けるものです。手に付ける小さなものってなんでしょうね。じつは「manacleマナクル・手錠」のことなんですね。お互いこの単語のお世話にならないように気をつけていきましょう。これも意外な単語です。    もちろん手に関係あります。答えからいうと「manureマニュア肥料・肥やし」なんですね。昔は田畑に植えた作物がよく育つようにということで、ちょくせつ手作業で人糞を施したことから生まれた単語です。 
   
  わりに、手に関連した意外なおもしろい「mangerメインジャー」という英単語をご紹介しておきますね。次の英語の説明からmangerがどんな意味なのか考えてみてください。    昔の農家の人々ならピンとくる単語です。

●A manger is a feeding box i n a stable or barn.
●The horses were crunching the straw and oats at the manger.

The answer is ” kaibaoke ” in Japanese.

説明にあるように、牛や馬を養うために餌を入れる桶のことです。
牛や馬などに食べさせる干し草、ワラなどを飼い主が手作業で細かく切って入れることからmangerという単語ができました。ふつう、「飼い葉桶」と呼んでいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました