レタスと言えば、
サラダ料理の付け合せの定番野菜ですね。
ところで、どうして「レタス」という名前なんだろうと、
このところ気になっていました。
その疑問の気持ちを押さえきれなくなったので、
すこし調べてみることにしました。
ある辞書には、
●スペイン語で、「乳、ミルク」のことをleche、
フランス語では、laitueと綴ります。
どちらの単語も元をたどると、
●ラテン語の「lactis・ラクティス」(乳、ミルク)に、
由来するそうです。
偶然の一致なのかわかりませんが、
●日本語の乳牛を飼育する「酪農」のラクと同じみたいですね。
先日、レタスを切る機会がありました。
レタスの茎などを切ると、
乳に似た白い粘り気のある液が出てくるのですね。
これには少し新鮮な驚きがありました。
なるほど、なるほど。
これで、いよいよおじさんの予想は確信めいたものに!
ここで少しだけ、
レタス自体の歴史もついでにみておきましよう。
レタスの歴史はたいへん古く、
すでに紀元前6世紀には、
ペルシャで栽培されています。
西アジアや地中海沿岸に分布する野生種のいずれかが、
現在のレタスの原種になりました。
その原種はヨーロッパで改良され、
世界各地に伝わって行ったそうです。
おそらくこうしたレタスの原種が、
数百年前に、何らかの交流の過程で、
中国や朝鮮半島などを通って、
日本にも伝えられたのでしょうね。
昔は、いく種類かあるレタスの仲間をまとめて、
和名で「乳草」と書いていたようです。
「ちちくさ」がやがて「ちしゃ」といわれるようになりました。
この「ちしゃ」は平安時代には食卓にのぼっていたそうです。
現在私たちが食べる改良されたレタスは、
明治になってから日本に渡来し、徐々に一般家庭でも、
サラダ料理などの食材として使われるようになりました。
ところで、レタスという単語の本来の意味は、
「乳のような白い液」だそうです。
実際にレタスの茎を切ってみると、
「乳のような白い液が出て来た」ことで、
妙に納得した次第でした。
それでは、
今夜の食卓は、レタスで行こう!
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