澄んだ満天に輝く数々の星!
夜空にきらめく大小の星を静かにながめていると、
子どもみたいに素直な気持ちになるってことはありませんか。
そんな気持ちで、
しばしの間、
星にまつわる英単語の旅に出かけてみることにしましょう。
英語の star「星」には、
英語の祖語にまで遡ると、
「天空に散らばるもの」という意味があったそうです。
ギリシャ語では aster が星で、
ラテン語になると stella(ステラ)という語形になります。
それから、スペイン語では estrella (エストレーリャ)、
フランス語になると étoile (エトワール)です。
ギリシャ語の aster を 、
a-(~へ)+standの「st-」+playerなどの「-er」に分けると、
「空の彼方に立っているもの」という意味合いにとれます。
しかし、これは私の単なる連想にすぎませんが、
ハリウッドのような映画の世界にも、
素敵な輝きを見せる星の数々を見ることができますね。
こちらの星は、映画ファンの方なら、
ため息まじりに眺めるフィルムスター」のことですが..。
ところで、
よく知られている「asterisk」(アステリスク)は、
「*」 という星印。
そのほかに、
星がちりばめられた英単語をいくつ拾いあげてみましょう。
●Astrology(アストロロジー)「占星術、星占い」は、
astro(アストロ)「星」+logy(ロジー)「学問」です。
●Astronaut(アストロノート)「宇宙飛行士」は、
astro(アストロ)と naut(ノート)「船乗り」からできています。
そういえば、
スペイン語では船のことをnave(ナーべ)といいますが、
これから巨大な鍋(ナべ)を連想するのは、
言葉のセンスがちょっとナィベーかも。
次に、disaster(ディザースター)の中にも aster(星) が見えますね。
最初のdis-はなんでしょうか。
これは、「~反対の、逆らって、~から離れて」といった意味を表します。
それでは、dis+asterの組み合わせで、
「星の運から離れて」とか「星に逆らってしまった」といった具合でしょうか。
それでも、これだけでは何のことかピンと来ませんよね。
実は、この英単語は占星術と関係のある言葉だったのです。
その昔、西欧人々は、
星が自分たちの生活や人生を左右していると信じていました。
何か悪いことが起きると、
それは星の仕業だと思い込んでいました。
そういう訳で、
何か悪いことや異変が起きたときは、
星の与える運に逆らったり、
星から離れてしまっている状態だと考えていたそうです。
そうしたことから、
disasterには、
「災害、天災、大惨事、不幸」などの意味が生まれたのでした。
いつの間にか夜も更けてきました。
ここで、お話をプラスのイメージに切り替えましょう。
時折、夜空に shooting stars(流れ星)の姿が見えたりしますが、
流れ星に願いごとを託して眠りにつけば、
きっと願いが叶うかもしれませんね!
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